この記事では、Windows 10 Homeユーザ向けに Docker Desktop for Windows をインストールするための手順を紹介します。
WSL 2(Windows Subsystem for Linux 2)を使用して、Windows 10 Homeでも Docker Desktop for Windowsが使えるようになりました。
Dockerは、今後も使われている仮想化技術で、使い方を覚えたら便利なのでご紹介します。
Windows Subsystem for Linuxの有効化
PowerShell を「管理者として実行」で開き、下記のコマンドを実行してください。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
実行したら、Windowsを再起動してください。
Windows 10 バージョンアップ
Windows 10 を バージョン2004、ビルド 19041 以降であることを確認してください。
Windows ロゴキー + R (同時押し)を行い、「winver」を入力して「OK」をクリックすると、確認できます。
バージョンが低い場合は、下記の手順を行ってください。
- 最新のWindowsバージョンに更新する
- ビルド 19041 より前の場合、下記にアクセスして、「今すぐアップデート」をクリックして、アップグレードのexeをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
ダウンロードしたexeを実行して、アップグレードしてください。
特に迷うことなくポチポチすれば大丈夫です。
「仮想マシンプラットフォーム」オプションを有効化
PowerShell を「管理者として実行」で開き、下記のコマンドを実行してください。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
実行したら、Windowsを再起動してください。
WSL 2 をデフォルトバージョンとして設定
PowerShell を「管理者として実行」で開き、下記のコマンドを実行してください。
wsl --set-default-version 2
下記のメッセージが表示されてしまった場合、下記のURLにアクセスして、WSL 2 Linux カーネルの更新を行う必要があります。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/wsl2-kernel
WSL 2 requires an update to its kernel component. For information please visit https://aka.ms/wsl2kernel
※筆者の場合は、このメッセージが表示されたので、リンク先の手順も下記に掲載しておきます。
WSL 2 Linux カーネル更新プログラムパッケージをダウンロードして、実行します。
https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi
「管理者特権のアクセス許可」が表示されるので、「はい」をクリックします。
「Next」をクリックします。
「Finish」をクリックします。
PowerShell を「管理者として実行」で開き、下記のコマンドを実行してください。
wsl --set-default-version 2
前のメッセージが表示されなければOKです。
hypervisorlaunchtype の確認
PowerShell を「管理者として実行」で開き、下記のコマンドを実行してください。
bcdedit
下記の状態であることを確認してください。
hypervisorlaunchtype Auto
もし、Off になっている場合は、有効化するために下記のコマンドを実行してください。
bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto
Docker Desktop for Windows のインストール
下記のDocker Hubにアクセスします。
https://hub.docker.com/editions/community/docker-ce-desktop-windows/
「Get Stable」をクリックして、インストーラをダウンロードしてください。
ダウンロードしたら、インストーラのexeを実行してください。
「Enable WSL 2 Windows Features」にチェックがついていることを確認して、「OK」をクリックしてください。
「Close and log out」をクリックしてください。ログアウトされます。
チュートリアルが始まりますが、やりたい場合は、「Start」をクリックしてください。
ここでは、スキップしています。
Docker コマンドの動作確認
コマンドプロンプトを開き、下記のコマンドを実行してください。バージョンが表示されます。
docker -v
下記のコマンドを実行してください。
docker images
上記のように表示されれば、コマンドがうまく動作しています。
トラブルシューティング
筆者環境では、これまでDocker Toolboxを使用していたのですが、今回Docker Desktopを使用できるようになるまで、結構トラブルがありましたので、加えて紹介しておきます。
- Docker Toolboxを使用していた際、hypervisorlaunchtype をOffにしていたため、Docker Desktopでエラーが出た
⇒hypervisorlaunchtype を有効化した。 - Docker Toolboxをアンインストールしたら、ユーザの環境変数のPathの中身が欠けた状態になった
⇒「システムの保護」の「システムの復元」で前の状態に戻し、Pathをメモって、「復元の取り消し」で後の状態に戻してPathを直した。 - Docker Toolboxをアンインストールしても、Toolboxで使用していた環境変数が残ったせいで、docker desktopのコマンドがうまく動作しない
⇒環境変数のDOCKER_CERT_PATH、DOCKER_HOST、DOCKER_MACHINE_NAME、DOCKER_TLS_VERIFYを削除して対処。
以上です。
閲覧ありがとうございました。
参考ページ: